2021年5月よりサービスを開始したばかりで、まだ運営歴浅めの海外FX 振興ブローカー ThreeTrader
私もThreeTrader Rawゼロ(ECN)口座のスペックには魅力を感じつつも、もうしばらく様子見がベターと判断し、これまでは利用を見送っていた
しかし、多くの EA-BANK ユーザーが実際にThreeTraderを利用しているようで、評判も悪くないというか、かなり良いみたいなので、私が実際にこれまで利用してきた Tradeview ILC(ECN)口座と比べてどの程度EAの運用パフォーマンスに違いがあるのか?
myfxbook で公開されているデータからTradeviewとThreeTraderで Good_Morning Ultimate USDJPY, GBPJPY
、Yen Friends GBPJPY
これらEAで 同期間における運用結果の違いについて調査してみたので、今回はその結果をシェアしたいと思う
結論から言うと、取引手数料やスプレッドなどの条件面で ThreeTrader の方が優れているため『ThreeTraderの方が少なからずパフォーマンスは上だろう』と予想はしていたが、その結果は思っていた以上の差があり、この結果を受けて(正直、多少の不安はあるが)EA-BANKの運用口座をTradeviewからThreeTraderへ移行することにした。
Tradeview と ThreeTrader での各EA 運用パフォーマンス(Pips)の違い
以下、今回私が調査したEA Good_Morning Ultimate USDJP, GBPJPY
、Yen Friends GBPJPY
におけるトレード回数、獲得pips の比較結果
Good_Morning Ultimate USDJPY
- 対象期間: 2022/8/23 ~ 2023/4/23
Tradeview: 28ポジション(L 14 / S 14) Total 303.5 Pips, 平均 10.84 Pips
ThreeTrader: 32ポジション(L 16 / S 16) Total 386.4 Pips, 平均 12.07 Pips
Pips差: 82.9
Good_Morning Ultimate GBPJPY
- 対象期間: 2022/10/17 ~ 2023/4/23
Tradeview: 26ポジション(L 22 / S 4) Total 94.9 Pips, 平均 3.65 Pips
ThreeTrader: 23ポジション(L 19 / S 4) Total 106.1 Pips, 平均 4.61 Pips
Pips差: 11.2
Yen Friends GBPJPY
- 対象期間: 2022/8/22~2023/4/23
Tradeview: 125ポジション(L 66 / S 59) Total 853.7 Pips, 平均 6.83 Pips
ThreeTrader: 125ポジション(L 67 / S 58) Total 2,262.8 Pips, 平均 18.10 Pips
Pips差: 1,409.1
1トレード毎 平均1Pips程度は ThreeTrader の方が高パフォーマンス?
EA Yen Friends GBPJPY に関しては1トレードあたりの平均 Pips差が 10Pips 以上と驚きの数値となっているが、Good_Morning Ultimate に関しては USDJPY,GBPJPY どちらも1トレードあたり平均 約1Pips ThreeTrader の方が Tradeview よりも高いという結果
EAのロジックによってはブローカーとの相性もあるため一概には言えないが、多くのEAではよりスプレッドの狭い ThreeTrader の方が Tradeview よりも平均 1Pips程度高いパフォーマンスが見込めそうな感じ
ちなみに、これら結果はあくまで指定期間内のトレード結果(Pips)であり、取引手数料やスワップ分の損益は含まれていない
ThreeTrader の方が有利なポイント
以下、Tradeview に比べて ThreeTrader の方が有利なポイント
スプレッド
日本時間 13時41分頃の両ECN口座(リアル)の配信レート
このように、通常時のスプレッドは EURUSD, USDJPY, GBPUSD などのメジャー通貨ペアで約0.2Pips程度、クロス円通貨ペアだと0.5Pips程度 ThreeTrader の方が狭くなっている
証拠金レバレッジ & 取引手数料
証拠金レバレッジ | 取引手数料 | |
---|---|---|
Tradeview | 200倍 (0.5%) | 700円(通常 $5) |
ThreeTrader | 500倍 (0.2%) | 400円 |
通常であれば Tradeview ECN口座の取引手数料は往復$5 なのだが、EA BANK認証口座では 往復700円/Lotに設定されている
個人的には証拠金レバレッジは 200倍(0.5%)でも全く問題は感じないが、取引手数料 1Lot(10万通貨)あたり300円の差は大きい
スワップポイント
完全に日を跨がないトレードしか行わない場合であればスワップは無視できるが、そうでない場合最近は国ごとの金利差が大きいこともあり、スワップは軽視できない
2023年4月28日時点 主要5通貨ペアのスワップポイント(L=ロング, S=ショート)
Tradeview L | Tradeview S | ThreeTrader L | ThreeTrader S | |
---|---|---|---|---|
EURUSD | -8.4 | 3.86 | -3.875 | 2.56 |
GBPUSD | -6.49 | -1.78 | -2.83 | -0.145 |
USDJPY | 13.82 | -23.32 | 5.025 | -8.72 |
EURJPY | 9.62 | -15.68 | 3.845 | -5.615 |
GBPJPY | 15.26 | -25.47 | 5.615 | -9.595 |
このように、Tradeviewのプラススワップは海外ブローカーではかなり優秀な部類だが、その分マイナススワップも大きくなっている。
これに対し、ThreeTrader Rawゼロ(ECN)口座では機関投資家向けスワップを採用となっており、プラス・マイナス両サイドのスワップが小さめ
例: 上記条件で USDJPY 1万通貨の売り,買い 両ポジションをそれぞれ1日保有した場合の合計スワップ損益
- Tradeview -9.5円
- ThreeTrader -3.695円
スワップ損益 約5.8円の差
買いも売りも両方行うEAを利用するケースでは ThreeTrader の方がスワップ面でも有利ということになる
独自のポイント制度
また、ThreeTrader では独自のポイント制度も設けており、トレード毎に付与されるポイントを貯めてキャッシュバックと交換が可能
銘柄 | ポイント数 (1ロットあたり) |
---|---|
FX・貴金属 | 10ポイント |
仮想通貨・原油・インデックス | 1ポイント |
ThreeTrader 独自ポイント制度の概要
- 有効期限は2年間
- 12ヶ月間取引がないとポイントは全て失効
- ポイントは毎日9:00に付与(日本時間 サマータイム時)
- 2年間で17ロット(170万通貨)の取引を行えば、$10 キャッシュバックと交換可能 (1ヶ月あたり約 0.71Lot)
- 1ポイントの価値 = $0.05882353 = 0.1Lot(1万通貨)の取引あたり 約7.64円相当(ドル円 130円時)
現時点での交換条件であれば、1ヶ月あたり約0.71Lotのトレードで2年以内に$10 キャッシュバックと交換可能なので、それほどハードルは高くない印象
IB TariTali (タリタリ) におけるリベート率の比較
EA-BANK認証口座として利用する場合リベートを受け取ることはできないが、他よりも高いリベート率の提供を約束しているIB TariTali (タリタリ) を利用した場合の ThreeTrader リベート率が以下
口座タイプ | FX・貴金属 | 原油 | インデックス | 仮想通貨 |
---|---|---|---|---|
Pureスプレッド口座 | 0.095pips | 0.0095pips | 0.19pips | 0.95pips |
Rawゼロ口座 | 0.475USD | 0.475USD | 0.0095pips | 4.75pips |
対して、IB TariTali (タリタリ) における Tradeview リベート率が以下
口座タイプ | リベート |
---|---|
MT4 / MT5 X Leverage | 8.5USD |
MT4 / MT5 ILC | 2.125USD |
cTrader | 2.125USD |
このように、タリタリのリベート率で比較してみても ThreeTraderのリベートは Tradeviewの約1/4.5と極端に低くなっており、IBを通さないデフォルトの状態でも他社よりもユーザーに有利な取引条件を提示していることが伺える
さいごに
サービス開始から約2年と、運用歴という意味では若干まだ不安は残るものの、今回取り上げたようにEA-BANK認証口座として利用できるブローカーの中では1番 スペック(取引条件)の良いのは ThreeTrader Rawゼロ(ECN)口座であることはほぼ間違いない!
ということで、私も最近(2023年4月)からこれまでEA-BANK認証口座として利用していた Tradeview ECN口座 -> ThreeTrader Rawゼロ(ECN)へ乗り換えた
これまでのところ、出金も全く問題ないという意見が大半なのでおそらく大丈夫だとは思うが、預け入れ資金は必要最小限に抑えて利益が出た場合には、できるだけこまめに出金していくスタンスが望ましいかと思う(ThreeTraderに限った話ではないが)
現状 ThreeTrader では MT4口座しか扱っていないのが少し残念な点だが、今後 MT5やcTrader口座も扱ってくれるといいなぁと個人的には期待してます!
以上、今回の取り上げた内容が少しでも参考になれば幸いです。