6月の為替相場のアノマリーは?1990年以降の日足データから分析した結果

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アノマリー分析 公開日: 2023-06-05
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個人的に6月相場というとあまりパッとしない印象で、どちらかというと株安・円高方向に動くことが多いようなイメージをもっている

そこで実際、過去の相場において6月は円安に動きやすいという傾向は見られたのか?また、数値的にどの程度だったか?

ということについて、1990年以降の30年強の日足データから各営業日ごとの月始値比変動率の推移や、最終的な月の変動率 平均などを分析してみたので、当記事ではその結果についてグラフ等を交えながらご紹介

分析に使用したヒストリカルデータは stooqopen in new window から取得したものを利用

まず先に結論(今回の分析結果まとめ)を簡単に述べると

当記事で記載する分析結果 まとめ

  • 過去相場おいて6月はドル安傾向が若干強め
  • 月後半〜月末にかけては円高に動きやすい?
  • 豪ドル,NZドル といったオセアニア通貨が少し強めの傾向となっている為、上昇トレンド発生時はチャンス?

といった感じ

目次

6月 過去の相場における各通貨ペア 変動率データ まとめ

1990 ~ 2022年 6月の各通貨ペア 各年の変動率(始値比)データ

EURUSDGBPUSDAUDUSDNZDUSDUSDJPYEURJPYGBPJPYAUDJPYNZDJPYCADJPYZARJPY
19901.683.632.652.280.622.314.273.293.631.152.33
1991-3.79-4.661.25-0.86-0.76-4.52-5.380.48-1.60-0.49-2.42
19925.694.41-1.241.68-1.224.393.14-2.450.44-0.58-0.47
1993-6.17-3.68-1.83-0.89-0.45-6.59-4.09-2.27-1.33-1.26-4.24
19943.082.10-1.460.27-6.07-3.18-4.10-7.44-5.82-5.85-5.57
19951.91-0.24-0.661.000.121.71-0.42-0.541.120.060.69
19960.330.12-1.931.131.611.861.13-0.352.751.892.26
1997-0.641.90-0.53-1.38-1.33-1.880.20-1.85-2.69-1.58-3.26
1998-0.892.300.70-1.570.09-1.381.300.79-1.46-0.94-12.96
1999-0.71-1.603.140.15-0.33-0.95-1.312.80-0.180.452.68
20001.641.054.602.81-1.530.06-1.143.001.23-0.79-0.10
20010.53-0.170.81-0.864.605.154.285.443.716.244.60
20026.335.22-0.461.46-3.732.371.29-4.17-2.33-2.76-8.27
2003-1.641.863.571.920.04-1.601.903.611.972.0111.26
2004-0.07-0.73-2.461.14-0.57-0.61-1.28-3.010.611.612.83
2005-1.74-1.460.89-1.112.090.310.602.990.964.474.02
2006-0.20-1.26-1.16-3.761.641.460.350.48-2.110.29-3.48
20070.621.442.724.921.201.832.643.956.181.621.71
20081.240.820.37-2.700.782.031.601.14-1.94-1.70-1.86
2009-0.671.720.32-0.661.060.362.741.39-0.95-5.193.78
2010-0.622.78-0.720.59-3.05-3.62-0.34-3.75-2.50-4.86-0.70
20110.67-2.490.470.61-1.12-0.46-3.58-0.65-0.52-0.64-1.13
20122.471.945.296.371.814.233.817.228.323.447.68
20130.210.08-4.80-2.64-1.36-1.17-1.27-6.09-3.95-2.810.51
20140.452.101.313.17-0.50-0.051.590.802.651.13-1.11
20151.482.790.76-4.52-1.420.041.32-0.66-5.88-1.77-1.37
2016-0.24-8.272.915.40-6.71-6.94-14.42-4.00-1.68-5.69-0.40
20171.581.153.423.451.473.072.644.944.975.611.73
2018-0.14-0.70-2.18-3.211.771.631.06-0.46-1.510.29-5.80
20191.810.501.262.83-0.471.330.020.782.352.743.23
20201.070.483.584.120.231.310.723.824.361.661.40
2021-3.00-2.66-3.03-3.901.38-1.67-1.32-1.69-2.58-1.35-2.42
2022-2.35-3.37-3.75-4.175.472.991.921.521.083.641.22

1990 ~ 2022年 6月の各通貨ペア 終値の始値比 変動率(平均)

平均変動率(%)
EURUSD0.301
GBPUSD0.215
AUDUSD0.418
NZDUSD0.396
USDJPY-0.141
EURJPY0.116
GBPJPY-0.004
AUDJPY0.275
NZDJPY0.221
CADJPY0.001
ZARJPY-0.110

1990 ~ 2022年 6月の各通貨ペア 終値の始値比 平均変動率(%)グラフ

6月の各通貨ペア 平均変動率(%)グラフ(終値)

1990年~以降の過去33年間の6月 終値の始値比 変動率(平均値)では、ドル安の傾向

近年(2010年以降)の相場における 6月の各通貨ペア 終値の始値比 変動率(平均)

平均変動率(%)
EURUSD0.261
GBPUSD-0.436
AUDUSD0.348
NZDUSD0.623
USDJPY-0.192
EURJPY0.053
GBPJPY-0.604
AUDJPY0.137
NZDJPY0.393
CADJPY0.107
ZARJPY0.218

2010 ~ 2022年 6月の各通貨ペア 終値の始値比 平均変動率(%)グラフ

直近 約10年における 6月の各通貨ペア 平均変動率(%)グラフ(終値)

2010年以降 比較的近年の6月相場においては、ドル以上にポンド安の数値となっているが、これは2016年のBrexitによる影響が大きい

2010年以前(1990 ~ 2010年)の相場における 6月の各通貨ペア 終値の始値比 変動率(平均)

平均変動率(%)
EURUSD0.327
GBPUSD0.639
AUDUSD0.465
NZDUSD0.248
USDJPY-0.107
EURJPY0.157
GBPJPY0.386
AUDJPY0.364
NZDJPY0.109
CADJPY-0.067
ZARJPY-0.324

1990 ~ 2009年 6月の各通貨ペア 終値の始値比 平均変動率(%)グラフ

1990~2010年までの 6月 各通貨ペア 平均変動率(%)グラフ(終値)

2010年以前のデータだけで見てもドルは平均でマイナス

ドル円, ユーロドル, ポンドドル, 豪ドル円, NZドル円 の各年6月 終値の始値比変動率 & 営業日ごとの変動率 推移

ドル円 (USDJPY)

過去相場(6月)終値の始値比 平均変動率

  • 〜2010年 約 -0.11%
  • 2010年〜 約 -0.19%

USDJPY 1990年以降 各年6月 月終値の始値比変動率(%) グラフ

USDJPY 1990年以降 各年6月 月終値の始値比変動率 グラフ

月終値が上昇(プラス)で引けた年 計17/33回 (51.5%) 平均上昇率 1.53%

USDJPY 1990年以降 各年6月 各営業日ごとの始値比変動率推移 グラフ(X軸:営業日, Y軸:変動率% (月始値比))

USDJPY 1990年以降 各年6月 各営業日の始値比変動率推移 グラフ

年単位では若干上昇で終えた年の方が若干多いが、下落だった際の下落率の方が大きめだった為にトータルでの平均では若干マイナス(ドル安円高)傾向

2010年以降の相場では約50円程度の円安ドル高となっているにも関わらず、平均でマイナスになっていることからも6月はドル安円高方向のバイアスがそれなりに強そうな印象を受ける

ユーロドル (EURUSD)

過去相場(6月)終値の始値比 平均変動率

  • 〜2010年 約 0.33%
  • 2010年〜 約 0.26%

EURUSD 1990年以降 各年6月 月終値の始値比変動率(%) グラフ

EURUSD 1990年以降 各年6月 月終値の始値比変動率 グラフ

月間で上昇(プラス)で引けた年 計18/33回 (54.5%) 平均上昇率 1.82%

EURUSD 1990年以降 各年6月 各営業日ごとの始値比変動率推移 グラフ(X軸:営業日, Y軸:変動率% (月始値比))

EURUSD 1990年以降 各年6月 各営業日の始値比変動率推移 グラフ

直近では2年連続雨で下落(ユーロ安ドル高)となっているものの、全体としては若干ユーロ高ドル安の傾向

ポンドドル (GBPUSD)

過去相場(6月)終値の始値比 平均変動率

  • 〜2010年 約 0.64%
  • 2010年〜 約 -0.44%

GBPUSD 1990年以降 各年6月 月終値の始値比変動率(%) グラフ

GBPUSD 1990年以降 各年6月 月終値の始値比変動率 グラフ

月終値が上昇(プラス)で引けた年 計20/33回 (60.6%) 平均上昇率 1.92%

GBPUSD 1990年以降 各年6月 各営業日ごとの始値比変動率推移 グラフ(X軸:営業日, Y軸:変動率% (月始値比))

GBPUSD 1990年以降 各年6月 各営業日の始値比変動率推移 グラフ

年単位では約6割が上昇(ポンド高ドル安)となっているが、下落時の平均下落率が大きめ。

直近2年に加え、2016年はブレグジットの影響で8%強の大幅なマイナス(ポンド安)だったこともあり、2010年以降では平均でマイナス

豪ドル円 (AUDJPY)

過去相場(6月)終値の始値比 平均変動率

  • 〜2010年 約 0.36%
  • 2010年〜 約 0.14%

AUDJPY 1990年以降 各年6月 月終値の始値比変動率(%) グラフ

AUDJPY 1990年以降 各年6月 月終値の始値比変動率 グラフ

月間で上昇(プラス)で引けた年 計18/33回 (54.5%) 平均上昇率 2.69%

AUDJPY 1990年以降 各年6月 各営業日ごとの始値比変動率推移 グラフ(X軸:営業日, Y軸:変動率% (月始値比))

AUDJPY 1990年以降 各年6月 各営業日の始値比変動率推移 グラフ

全体としては若干ながら豪ドル > 円の傾向

NZドル円 (NZDJPY)

過去相場(6月)終値の始値比 平均変動率

  • 〜2010年 約 0.11%
  • 2010年〜 約 0.39%

NZDJPY 1990年以降 各年6月 月終値の始値比変動率(%) グラフ

NZDJPY 1990年以降 各年6月 月終値の始値比変動率 グラフ

月間で上昇(プラス)で引けた年 計16/33回 (48.5%) 平均上昇率 2.9%

NZDJPY 1990年以降 各年6月 各営業日ごとの始値比変動率推移 グラフ(X軸:営業日, Y軸:変動率% (月始値比))

NZDJPY 1990年以降 各年6月 各営業日の始値比変動率推移 グラフ

年単位ではマイナスの年のほうが多いが、トータルの平均変動率はプラスとなっており上昇した年の平均上昇率は 2.9%と大きめ

ドル円, ポンドドル, ユーロドル, 豪ドル円, NZドル円 の各営業日ごとの始値比変動率(平均値)の推移

注意

年ごとの営業日サンプル数の違いから21日目以降のデータ(平均値)は極端な数値になっています(21営業日あった年 28/33, 22営業日あった年 19/33)

ドル円 (USDJPY)

USDJPY 1990年以降 6月 各営業日の始値比変動率の平均値 推移 グラフ(X軸:営業日, Y軸:変動率% (月始値比))

USDJPY 1990年以降 6月 各営業日の始値比変動率の平均値 推移 グラフ

ユーロドル (EURUSD)

EURUSD 1990年以降 6月 各営業日の始値比変動率の平均値 推移 グラフ(X軸:営業日, Y軸:変動率% (月始値比))

EURUSD 1990年以降 6月 各営業日の始値比変動率の平均値 推移 グラフ

ポンドドル (GBPUSD)

GBPUSD 1990年以降 6月 各営業日の始値比変動率の平均値 推移 グラフ(X軸:営業日, Y軸:変動率% (月始値比))

GBPUSD 1990年以降 6月 各営業日の始値比変動率の平均値 推移 グラフ

豪ドル円 (AUDJPY)

AUDJPY 1990年以降 6月 各営業日の始値比変動率の平均値 推移 グラフ(X軸:営業日, Y軸:変動率% (月始値比))

AUDJPY 1990年以降 6月 各営業日の始値比変動率の平均値 推移 グラフ

NZドル円 (NZDJPY)

NZDJPY 1990年以降 6月 各営業日の始値比変動率の平均値 推移 グラフ(X軸:営業日, Y軸:変動率% (月始値比))

NZDJPY 1990年以降 6月 各営業日の始値比変動率の平均値 推移 グラフ

今回の分析結果を踏まえた個人的感想

分析結果を踏まえた個人的感想

  • 過去相場の数値としては円以上にドル安の傾向が若干強め
  • 6月は月後半〜月末にかけて円高傾向?
  • AUD、NZDといったオセアニア通貨が過去の6月相場では若干強めの数値となっており、これら通貨の上昇トレンド発生時には少し積極的にエントリーしていきたい

といった感じ。

あくまで過去の相場においてはこういう結果だったというだけで、今年は過去の傾向とは真逆に動く可能性も全然あり得るという点には注意し、ポジション量の強弱やエントリーすべきかどうか迷った際などの判断材料の1つとして活用していただければ幸いです。

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